金沢本部 田中の教育ブログ「続ICT」
金沢本部校
前回はi-padを使用した授業の様子をご紹介しました。
「ICT教育」という言葉が出てしばらく経ちますが、wi-fi環境の設置などインフラの拡充に多大な費用がかかること、
情報の漏えいに対する警戒の声などもあり、北陸3県の公立学校の現場では、あまりICT化が進んでいない印象を受けます。
我々、塾業界においても、チョークと黒板の授業に人生をかけている方がたくさんいらっしゃいます。
チョークを使った熟練の技もいろいろです。(といっても、居眠りしている生徒に当てたりしませんよ)
私は下図のように、英語の4線をスーッと書く技をマスターしました。
数学や理科の図で、チョークを立てて点線を「カカカカッ」と華麗に書く先生も多いですね。
しかし、それらの技も、必要とされない時代がICTにより現実になってきています。
電子黒板、デジタル教科書が当たり前となれば、さらに教師の板書時間は飛躍的に減り、説明に集中することが出来ます。
理科、数学、社会では映像が大活躍。理科の実験の様子が映像で流れ、
苦手な立体図形が黒板で回転し、ワンクリックでフィヨルドやタイガへの旅が出来ます。
チョークを使った授業が、「やあやあ、我こそは」といった武芸を競う戦いだとするならば、ICTは「鉄砲」の戦いです。
鉄砲の戦いには面白みがない、という意見も中にはあります。
確かに、ICTのみに頼った学習は飽きが早い。
しかし、便利で効果の高いものは積極的に取り入れるべきだと私は考えます。
武芸の伝統を受け継ぎつつ、鉄砲も効果的に駆使する、というのが理想形ではないでしょうか。
私は、ICTを利用しながら、人間同士でなければ伝わらないものにこだわり続けたいと思います。