金沢本部 田中の教育ブログ「『分かった!』のその先に」
金沢本部校
長い長い受験シーズンが終わり、今年も新学期のスタートです。
さて、育英センターグループの実績ですが、なんと今年は東大理Ⅲ3名合格という快挙をなしとげました。
片山学園高校では昨年の東大理Ⅲ2名合格に続き、今年も東大理Ⅲと京大医学部のダブル合格を達成しました。
ささやかながら、東大理Ⅲに合格した生徒たちに携わらせていただきましたが、彼らには共通した特徴があると思います。
①既習内容であっても授業に集中している
理Ⅲを受験できる能力があるなら、分かる、解けるは当たり前であり、彼らはその先を見据えています。
既習事項であっても、さらなる理解、知識の深化に対して非常に貪欲なんですね。
瞬間的に「わかっている内容だ」と判断し、授業を聞かなくなってしまう生徒は、表面的な理解に
留まってしまう危険性があります。
②ミスに対する執着心
点数が取れなかったテストを前に、生徒と分析する機会を持ちましたが、
「悔しい」という感情を超え、理解を深めるチャンスと捉えているようです。
間違えた問題について、全て納得がいくまで突き詰める姿勢を持っています。
※なお、理Ⅲ合格者のセンター試験の得点率は95%を超えますが、
失点の半分以上を国語が占めるという共通点も興味深いです。
③切磋琢磨する仲間(ライバル)がいる
これこそが集団授業の強みですね。勉強する雰囲気がない集団の中では、
努力することにもカロリーがいります。
努力する集団の中では、勉強することは歯磨きをすること同様に「ごく当たり前のこと」となります。
また、共に学力を高めあう中で、目標も次第に高まっていきます。
夢を語り合うこと、価値観の違いを知ることも、精神的な成長に寄与します。
結果がどう転んだとしても、入試は人間を育ててくれます。
自分はどういう道に進みたいのか、将来どのような職業につきたいのか。
真剣に、一度きりの人生について考える機会を与えてくれます。
子供たちが入試に立ち向かっていく中で、精神的に大きく成長していく様を
間近で見られるのが我々の職業の醍醐味です。