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金沢本部 田中の教育ブログ「記述式の問題 その1」

金沢本部校

田中は学生時代に4年間、都会の集団指導塾でアルバイトをしていました。

楽な時代で、校舎を一つまるまる任され、下は小学生から、上は高校生まで教えていました。

特に、中学生にいたっては5教科全て担当しておりました。

 

英数国理社の中で、教えるのが一番難しいと感じたのが国語です。

特に、記述式の問題について教え方に悩みました。

その経験が現在の指導に大きく生きていると感じます。

 

私は教える側ですから、当然問題集の解答を持っています。

しかし、「そんな答えを書く生徒は一人もいない」と断言できる、本文を華麗に言い換えた答え

「これ、原文の小説家が激怒するのでは?」と心配になるくらい問題作成者の主観が入った答えを目にするわけです。

 

解答から逆算して、生徒を、その正答例に追い込むような、「型にはめる」授業は誰でもできます。

しかし、このタイプの授業は、生徒を「国語嫌い」にも追い込む危険性をはらんでいます。

 

「本文を華麗に言い換えた答え」は、国語力がある子には勉強になるでしょう。

しかし、国語が苦手な子は「こんな答え書けるわけがない!」と自信を失ってしまいます。

実際の入試は、記述力が試される問題も出題されますが、本文のある箇所を引っ張ってくれば

マルになる問題も多く出題されています。

石川県公立高校の問題も。金大附属高の問題も。

※それにはちゃんとした理由があるのですが、それは次の記事にて。

華麗な正答例に追い込まれる経験を多くした生徒ほど、なんとかして自分の言葉で記述しようとする。

しかし、そうすれば自分の主観が答えに多く含まれることとなり、減点や誤答となるリスクが高まります。

ボキャブラリーが貧困な子は特に危険ですね。文意がねじ曲がる言葉をチョイスしたらそれまでですから。

合格したいならばまず、「本文の言葉を使う」記述問題で確実に得点することが求められます。

 

次に、「問題作成者の主観が入った答え」は、国語力の高い子ほど苦痛です。

 

小学生に大学受験の小説を解かせても、解ける生徒は解けるが

大学生に中学受験の小説を解かせても、解けない生徒は解けない

ということが、他教科より起きうるのが国語です。

 

問題作成者が未熟な場合は、記述問題の解答も未熟なものとなります。

そこに追い込まれる読解力の高い生徒たちは可哀そうですね。

問題集で「なぜこれが答えになるの?」と質問してくる生徒が多くおりますが、

問題と解答例を見て、反応に困ることがあります。

要は、出題者のレベルを、中学生が超えているわけです。

 

なまじ活字で答えが印刷されていますので、それが正しいと思い込む生徒が多くでますが、

実は大手出版社の問題集ですら、答えが間違っている場合があります。

 

しかし、問題集ではなく、模擬試験の場合は責任が重大ですね。

それで進路を決める場合も多いですから。

 

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