金沢育英センター

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国語の勉強法②国語学習の第一歩

金沢本部校

お久しぶりです。国語担当の吉田です。

今回は「国語学習の第一歩」というテーマでお話します。

「国語力」を鍛えるためにまずすべきことは、「わからない言葉をすぐに調べる」ことを習慣づけることです。
「国語力」の中心は「読解力」ですが、語彙や文法の知識がその基礎になります。

語彙を養うためには、「知らない言葉と出会ったらその都度調べる」習慣をつけることが効果的です。自分で疑問を持ち、労力を割いて調べたことは、記憶に残りやすいです。

そのうえで、筆者の表現の工夫(レトリック)に注目した読解をし、文章の構成や要旨を把握する訓練が必要です。読解の手助けとなるのが文の構造やレトリックです。それらは筆者が読者に分かりやすいように凝らしてくれた工夫です。その工夫に気付けば、よくわからない内容でも論理構成や大まかな流れはつかめます。

文章を理解するとは、筆者の考えを自分の枠組みで理解することではなく、筆者の枠組みで理解することです。自分で考えたこともないようなことが書かれた文章を読むとき、それまでの自分のままで理解しようとしては、太刀打ちできません。主観を排して文章を読み、自分の枠組みを相手に合わせて少し作り変えることが、真の理解につながると私は思います。未知のものを自分の既知の枠組みに押し込めるのでは、新しい知にはなりません。未知のものを新しい知に昇華させるには、自分という枠組みも少し変える必要があるからです。自分と異なる他者を理解しようとするとき、人は少しずつ自分の世界を広げています。

ときどき、「問題が解ければ本文は読まなくてもいい」「読めてなくてもフィーリングで解ける」と言う生徒がいます。確かに、ある程度カンがよければ、それなりに問題は解けるでしょう。ですが、このような生徒はどこかで限界がきます。中学校までは表面的な理解やカンの良さだけでも点が取れるかもしれませんが、大学入試は、本文をきちんと読まなくても解けるほど生易しいものではありません

「読解力」という確かな土台を築きましょう。これが、国語学習の中心となるものです。
また読解力は、入試にとどまらず他者と相互理解をはかるうえでも重要なことだと私は思います。他者が書いた文章を理解することは、他者の考えたこと・感じたことを理解することにほかならないからです。

 

次回以降は「国語お悩み相談コーナー」です。
「国語学習でどのような教材を使ったらよいのか?」「記述の仕方は?」など、生徒から質問があったことについてお話していきます。

前回の記事「『国語力』を養うための基本姿勢」はこちら↓

国語の勉強法①「国語力」を養うための基本姿勢

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