真剣勝負⚔️
小松校
最近、生徒たちに何事にも「真剣」に臨むように指導しています。「真剣勝負」とは文字通り本物の剣(真剣)を使った勝負をあらわします。
この点について、私が学生の頃から、敬愛する経営者である故・松下幸之助氏の言葉に触れるたびにハッとするものがありますので以下引用してご紹介させていただきます。
「剣道で、面に小手、胴を着けて竹刀で試合をしている間は、いくら真剣にやっているようでも、まだまだ心にスキがある。打たれても死なないし、血も出ないからである。しかしこれが木刀で試合するとなれば、いささか緊張せざるを得ない。打たれれば気絶もするし、ケガもする。死ぬこともある。まして真剣勝負ともなれば、一閃(いっせん)が直ちに生命にかかわる。勝つこともあれば、また負けることもあるなどと呑気(のんき)なことをいっていられない。勝つか負けるかどちらか一つ。負ければ生命がとぶ。真剣になるとはこんな姿をいうのである。人生は真剣勝負である。だからどんな小さな事にでも、生命をかけて真剣にやらなければならない。もちろん窮屈になる必要はすこしもない。しかし、長い人生ときには失敗することもあるなどと呑気にかまえていられない。これは失敗したときの慰めのことばで、はじめからこんな気がまえでいいわけがない。真剣になるかならないか、その度合いによってその人の人生はきまる。(PHP研究所『道をひらく』)」
言葉と行動が一致しない”言行不一致”の人間が多い昨今ですが、「真剣にやる」という言葉を使う以上、本来の言葉通りの緊張感を持って背水の陣で臨む必要があるということです。そこに誤魔化しやインチキは通用しません。人が「真剣に」発した言葉や行動を「真剣に」受け止めずに茶化してばかりいるとだんだんと発する側も「真剣な」言動をすること自体にパワーを使うのが馬鹿らしくなり、結果的にお互いの人生に対して大きな損失となります(“発する側”も”受け取る側”も注意すべきことですね)。
医者やパイロットに対して誰もが「真剣に」仕事をするように求めるのと同じように(手を抜かれたら困りますよね)どのような仕事も同等に「真剣に」行うことが要求されます。世知辛い時勢の中、親御さん方も家族を守るために寝る間も惜しんで泣くような思いで「真剣に」働いています(もちろん家庭内外を問わずです)。その思いに応えるためにも、生徒たちには今できることに全力で向き合ってほしいと伝えています。学生時代に「真剣に」勉強に向き合うことがその後の仕事に「真剣に」向き合う姿勢を形づくり、人生の道を大きくひらきます。私もなお、責任を持って一回一回の授業に「真剣に」臨む構えです。
「真剣にやること」と「楽しくやること」は決して矛盾しません。強敵になればなるほどワクワクしてテンションが上がり、震えが止まらないという真剣勝負もあります(いわゆる”武者震い”というやつですね)。本気だからこそ楽しいし、真剣勝負を恐れるのではなく、「真剣」になれないことを恐れるべきです。6月は様々な大会や発表の期間になりますが、相手が「真剣」を抜いた以上、こちらも「真剣」を抜いて相対するのが礼儀です。勝負は白刃の一閃で決まります。ここぞという時に必殺の剣を振るえるかは日々の本気の鍛錬次第です。勉強も、部活も、文化活動も、終わってから悔いの残らないように一日一日、一回一回の機会に魂を込めて一太刀を振るうがごとく、取り組んでいきましょう。

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