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【国語学習お悩み相談コーナー】①古文が読めない!

金沢本部校

お久しぶりです!国語担当の吉田です。

今回は生徒から相談があった国語学習の悩みについてご紹介します。

 

まず、「古文単語はある程度覚えているのに、古文の文章が読めない。。。」というお悩み。単語ひとつひとつの意味は分かるけれど、文章になるとわからなくなってしまうそうです。

文章を読む=文脈を読む!

たしかに、文章は単語の連なりです。しかし、単語の意味を覚えただけで読めるようになるわけではありません。文章には「流れ(文脈)」があり、単語の意味は文脈によって決まるからです。

 

文章を読むというのは、単語や文字を読むことではなく、「文脈を読む」ことに本質があります。だから、単語を文脈から切り離して、独立したバラバラの「情報」として暗記するだけでは、読めるようにはなりません。いろいろな文章に触れ、その文脈の中でどのように使われているかを「慣れ」で覚える必要があります。

想像しながら読む

また、ただ文字を目でなぞるのではなく、一つ一つの文章を、思考したり想像したりしながら丁寧に理解することも大切です。他者の書いた文章を読むことは他者を理解することであり、他者を理解するためには「想像」が必要だからです。自分ではないのだから、当然です。そうした「言葉や文章をきちんと理解し自分のものにする」経験の積み重ねで、読解力は養われます。遠回りであるようで、最も確実な方法です。

 

古文は「省略が多い」と言われます。主体や助詞、目的語などがしばしば省略されます。これを補って読むのが苦手と言う人が多いです。この原因のひとつに、「場面・状況を思い浮かべながら読んでいない」というのがあるのではないかと思います。たとえば「この発言・行動の主語は誰か」といった問題がよく出題されますが、描かれた状況(文脈)をしっかり押さえられていれば、「状況から考えたら主体はこの人以外あり得ない」とわかります。

 

あるいは、誤読して突拍子もない解釈をしてしまうパターンもあります。この原因として、古典常識や単語の知識が不十分であることがあります。私たちの生きる現代と、古文が書かれた時代の文化・風習は、当然ながら異なります。こういう人は、ぜひ教科書や便覧などに載っている「古典常識」の項目を読んでみてください。図や写真も参照して、頭だけの知識ではなくイメージを働かせるとよいです。または、古代が舞台になった漫画や映画、古典を漫画化したものなどを通じて学習するのもいいでしょう。なんにせよ、「当時の人々の生活を自分でイメージできる」と古文が読みやすくなります。

古典を読む意義

古典なんて要らないんじゃないの?と思う人もいると思います。しかし私は、古典を読むとは異なる時代の風習や異文化を理解することであり、時代にとらわれない思考や価値観、ものの見方を得るために重要であると考えています。それは、現代文や現代人との交流だけでは得られないものです。

 

国語の勉強の仕方についてもっと詳しく知りたい!という方は、ぜひご相談ください♪

 

 

前回の記事「国語学習の第一歩」はこちら↓

国語の勉強法②国語学習の第一歩

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少しでもお役に立てれば幸いです。

【国語お悩み相談コーナー②】「国語に答えはない」?

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